人工乳でもメリットはあるのか?

赤ちゃんの栄養は母乳と人工乳(ミルク)とがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ママや赤ちゃんの体調に合わせて、それぞれ上手に活用しましょう。

母乳のメリット

母乳で育てることのメリットは、ミルクを作る手間がかからないことと、外出の時に荷物が少ないということです。赤ちゃんが小さいうちは昼でも夜でも2~3時間おきにミルクを与えなくてはなりません。ミルクの時間以外でも、おむつを替えたり、お風呂に入れたりと、ママは大忙しです。

そんな忙しい中では、ミルクを作るのも、なかなか大変に思ってしまいます。ミルクを飲ませた後に哺乳瓶を洗って消毒する必要もあります。特に新生児の時はミルクを飲ませる回数が多く、夜中でも起きてミルクを作らなくてはならないので、とても大変です。母乳であれば、そのような手間がないので、夜中でもそれほど大変には感じません。

また、赤ちゃんが大きくなってくると外出する機会も増えてきます。外出する時に母乳の場合の持ち物は授乳ケープや母乳パッドくらいです。うっかり忘れてもなんとかなってしまいます。ミルクの場合は、ミルクに哺乳瓶とお湯を持っていかなくてはならないので、荷物も多くなってしまいます。

母乳のデメリット

ミルクは作ることや哺乳瓶を消毒することに手間がかかりますが、パパやおばあちゃんなど、ママではない誰かが代わりにすることもできます。母乳は、ママしかできないので、ママの負担がどうしても大きくなってしまいます。

また、母乳で育てている場合、乳腺炎になるのを防ぐために甘いものや脂肪の多いものは控えるなど、食事に気をつける必要があります。風邪をひいてしまった時でも薬が飲めなかったりとママの健康面での負担も大きくなります。

人工乳のメリット

母乳と違ってミルクはママじゃなくても与えることができるので、ママの負担が軽くなります。母乳の場合は、授乳服や前開きの服など授乳がしやすい服を着る必要がありますが、ミルクの場合は出産前と同じ服装をすることができます。

また、外出先でも母乳の場合は、授乳室を探したり、授乳ケープを使ったりと人目を気にする必要がありますが、ミルクの場合は、どこでも人目を気にせずに赤ちゃんにミルクを与えることができます。母乳のように食事に気をつける必要もありませんし、必要に応じて薬を飲むこともできるので、様々な面でママの負担が軽くなります。

人工乳のデメリット

外出の時にはミルクと哺乳瓶とお湯を持っていく必要があるので、荷物が多くなってしまいます。特に旅行の時は準備や移動が大変です。また、災害などで水やお湯が手に入りにくい時に困ってしまいます。

母乳でも人工乳でもそれぞれにメリットとデメリットがあります。ママや赤ちゃんの体調や状況に合わせて、上手に組み合わせたり、それぞれのメリットを活かせるようにしていきたいですね。